【大分県版】経営事項審査(経審)の点数(P点)はどう決まる?点数アップの裏ワザと「入札の格付け(ランク)」を行政書士が徹底解説!

「公共工事の入札に参加しているけれど、なかなか大きな工事の指名が入らない…」 「経審の点数(P点)を上げて、上のランク(格付け)に昇格したい!」

大分県内で公共工事の受注を目指す建設業者様から、このような「経審の点数アップ」や「ランク付け」に関するご相談を非常によくいただきます。

公共工事の入札において、経営事項審査(経審)の点数はまさに「会社の通信簿」です。この点数の仕組みを正しく理解して対策を行うかどうかで、受注できる工事の規模や売上が大きく変わってきます。

今回は、経審の点数(P点)がどうやって計算されるのか、どうすれば点数を上げられるのか、そして大分県の入札における「格付け(ランク)」との関係について、専門用語を使わずにわかりやすく解説します!

1. 経審の総合評定値「P点」とは?5つの要素で決まる!

経審を受けると、最終的に「総合評定値(P点)」という点数が出ます。このP点は、以下の5つの項目をそれぞれ採点し、決められた割合(ウェイト)を掛け合わせて合計したものです。

【計算式】P点 = 0.25(X1) + 0.15(X2) + 0.20(Y) + 0.25(Z) + 0.15(W)

ご覧の通り、「売上(X1)」と「技術力(Z)」がそれぞれ25%、「財務状況(Y)」が20%を占めており、バランスよく対策することが重要です。

2. 経審の点数(P点)を効率よく上げる「4つの実践テクニック」

「売上を急に何億円も増やすのは難しい…」という中小企業様でも、工夫次第でP点を大きく引き上げることが可能です。即効性のある対策から順番にご紹介します。

対策①:社会性(W点)の加点項目を徹底的に拾う!【即効性:高】

売上を1,000万円増やすよりも、W点の加点項目を1つクリアする方が、P点が跳ね上がることがよくあります。

  • 建設機械の保有: ショベル系掘削機、ブルドーザー、移動式クレーン、ダンプ、さらに最新の法改正で追加された「不整地運搬車」や「アスファルト・フィニッシャ」など、対象の建機を保有(または長期リース)し、特定自主検査を受けていれば大幅な加点になります。

  • 防災協定の締結: 国や大分県、市町村などと災害時の防災活動に関する協定を結ぶ(または加入している建設業協会等を通じて協定に参加する)ことで加点されます。

  • CCUS(建設キャリアアップシステム)の活用・自主宣言制度: 技能者の処遇改善に向けた取り組みやCCUSの導入は、近年の法改正で非常に重視されている加点ポイントです。

  • 退職金制度や法定外労災への加入: 建退共(建設業退職金共済)や中退共への加入、法定外労災保険への加入なども着実に点数を稼げます。

対策②:社員に国家資格を取らせて技術力(Z点)を底上げする!

技術職員の点数は、「1級資格者=5点(監理技術者講習受講で6点)」「2級資格者=2点」などとして計算されます。 無資格の社員様に「2級施工管理技士」などを取得してもらうだけで、Z点が確実にアップします。また、1人の社員が「2業種まで」加点対象としてカウントできるため、複数業種で入札に参加する場合は資格の組み合わせ戦略も重要です。

対策③:決算書を作る「前」に経営状況(Y点)の対策をする!

Y点は、決算日が過ぎて決算書が確定してしまうと、後から数字を変えることはできません。 決算を迎える前に、「不要な借入金を返済して負債回転期間を良くする」「売掛金や未収入金をしっかり回収する」「過度な節税(赤字決算)を控えて利益を残す」といった財務コントロールを税理士さんや行政書士と相談しながら行うことが、Y点アップの最大の秘訣です。

対策④:完成工事高(X1点)の「平均年数」と「振替え」を工夫する!

工事の売上(X1)は、「2年平均」か「3年平均」のどちらか有利な方を選ぶことができます。また、一式工事の売上を関連する専門工事へ一部振り替える(またはその逆)といった申請上のテクニックを使うことで、狙っている業種の点数を高く見せることも可能です。

3. 入札参加資格の「格付け(ランク)」と種類について

では、苦労して上げた「P点」は、実際の入札でどのように使われるのでしょうか? 大分県や各市町村(大分市、別府市など)では、入札参加資格申請(指名願い)の際に提出されたP点などをもとに、業者を「Aランク・Bランク・Cランク・Dランク」といった階層にグループ分け(格付け)します。

格付け(ランク)の仕組みと種類

例えば、大分県の代表的な工種では以下のようにランク分けが行われます(※業種や自治体によってランクの数や基準点は異なります)。

  • 土木一式工事・建築一式工事: A・B・C・D の4段階(自治体によっては特Aなどがある場合も)

  • 舗装工事・電気工事・管工事など: A・B・C の3段階

  • その他の専門工事: ランク分け(格付け)を行わず、有資格者として一括登録される業種もあります。

ランクによって「受注できる工事の金額(発注標準)」が決まる!

ここが一番重要なポイントです。各ランクには「発注標準(請負対象設計金額の範囲)」が定められています。

  • Aランク: 数千万円〜数億円以上の大規模な工事

  • Bランク: 中規模な工事

  • C・Dランク: 数百万円〜数千万円未満の比較的小規模な工事

つまり、「自社のランクに応じた金額帯の工事にしか、原則として入札に参加できない(指名されない)」という仕組みになっているのです。

⚠️ 注意:「とにかく点数を上げればいい」とは限らない!?

多くの企業様は「CランクからBランクへ」「BランクからAランクへ」と昇格を目指して点数アップに取り組みます。上のランクに行けば、1件あたりの工事金額が大きくなり、ライバル(同ランクの業者数)も減る傾向があるからです。

しかし、中には「今のCランクの工事が一番自社の規模に合っていて受注しやすい。下手に点数が上がってBランクになってしまうと、大手や中堅企業との競争になって逆に仕事が取れなくなる!」というケースもあります。

そのため、自社の営業戦略に合わせて「あえて今のランクを維持するために点数を調整する」のか、「上のランクを目指して全力で加点を狙う」のかを見極めることが、入札戦略において極めて重要になります。

4. 大分県の「主観点(発注者別評価点)」も忘れずに!

さらに、大分県や各市町村の格付けは、経審の「P点(客観的事項)」だけで決まるわけではありません。

【総合点数】 = 【経審のP点(客観点数)】 + 【自治体独自の評価点(主観点数)】

この合算値でランクが決まります。 大分県独自の評価項目(主観点)としては、以下のようなものがあります。

  • 過去の県発注工事における「工事成績評定点」(良い工事をして高評価を得ているか)

  • 障がい者雇用の状況、子育て支援(くるみん認定等)、女性活躍推進などの取り組み

  • 地域貢献活動(除雪作業や災害復旧活動への協力実績など)

  • 指名停止処分などのマイナス評価がないか

経審のP点だけでなく、日頃から地元の自治体に貢献し、丁寧な施工で高い工事成績を取っておくことが、ランクアップへの一番の近道となります。

まとめ:経審のシミュレーションと入札戦略はプロにお任せください!

いかがでしたでしょうか? 経営事項審査(経審)と入札の格付けは、単なる「役所への手続き」ではなく、会社の売上を左右する「経営戦略そのもの」です。

「うちの会社は、あと何点上げれば上のランクに行けるんだろう?」 「今度の決算でどれくらい利益を出せば、Y点が上がるか事前にシミュレーションしたい!」 「今年から初めて経審と入札にチャレンジしたいけれど、何から準備すればいい?」

そんなお悩みや疑問をお持ちの社長様は、ぜひ一度、大分県建設業許可センターにご相談ください!

当事務所では、経審の複雑な点数計算の事前シミュレーションから、「どこを改善すれば最小のコストで点数が上がるか」の具体的なアドバイス、そして大分県や各市町村への入札参加資格申請までをフルサポートいたします。

まずは無料相談にて、御社の現在の状況や目標をお聞かせくださいね!

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