大分県で土木系の工事をメインにされている事業者様から、許可取得のご相談で一番よく聞かれるのがこの質問です。
「土木一式の許可を取れば、足場も基礎工事も、土木に関する工事なら何でも請け負えますよね?」
実はこれ、建設業許可において最も多い、そして最も危険な勘違いなんです!
土木系の許可を取る際、「土木一式工事」と「とび・土工・コンクリート工事」のどちらを取得すべきかで迷う方は非常に多くいらっしゃいます。 今回は、この2つの業種の違い、できる工事・できない工事、そして許可を取るための要件について、専門用語を使わずにわかりやすく解説します!
「土木一式工事」とは?(総合的なマネジメント)
土木一式工事とは、一言でいうと「大規模で複雑な土木工事を、総合的に企画・指導・調整して完成させる工事」のことです。
自社で重機を動かして作業するというよりも、元請けとして全体を監督し、各専門業者(足場屋、鉄筋屋、舗装屋など)を束ねてひとつの大きなプロジェクトを完成させるようなイメージです。
具体的な施工例
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トンネルの新設工事
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橋梁(橋)の新設工事
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ダムの建設工事
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道路をゼロから造る新設工事 など
できる工事・できない工事の注意点!
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【できる工事】 複数の専門工事が組み合わさった、大規模な土木工作物を作る工事を、元請けとして(または大規模な一次下請けとして)請け負うことができます。
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【できない工事(★超重要)】 ここが一番の落とし穴です!土木一式を持っているからといって、500万円以上の「専門工事」を単独で請け負うことはできません。 例えば、土木一式の許可業者が、「500万円の足場仮設工事だけ」や「500万円のコンクリート打設工事だけ」を単独で請け負うことは、建設業法違反(無許可営業)になってしまいます。専門工事を単独で請けるには、それぞれの専門許可が必要です。
許可を取るための要件(専任技術者)
以下のいずれかを満たす人が営業所に常駐している必要があります。
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資格を持っている場合: 1級・2級土木施工管理技士、建設総合技術監理などの技術士資格 など
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資格がない場合: 「土木一式工事」に関する10年以上の実務経験(指定学科卒業による期間短縮あり)
「とび・土工・コンクリート工事」とは?(土木・建築の土台)
とび・土工工事は、足場の組み立て、土砂の掘削、コンクリートの流し込みなど、土木・建築工事の「土台」となる非常に幅広い専門工事です。
街中で見かける工事現場の作業の多くが、この業種に含まれるといっても過言ではありません。土木系の業者様にとって、最も実用性が高く、最初に取得されることが多い業種です。
具体的な施工例
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足場の組み立て、解体工事(とび)
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建物の基礎となる杭打ち工事、土砂の掘削・盛土(土工)
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生コンクリートの打設工事(コンクリート)
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地盤改良工事
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屋外の看板や標識の設置工事 など
できる工事・できない工事の注意点
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【できる工事】 上記のような、足場、掘削、基礎、コンクリート打設などの専門的な工事を、単独で請け負うことができます。
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【できない工事】 他の専門業種に明確に区分される工事はできません。例えば、「道路のアスファルトを敷く工事」は「舗装工事」になりますし、「ブロックを積む工事」は規模や内容によって「石工事」や「タイル・れんが・ブロック工事」に該当する場合があります。
許可を取るための要件(専任技術者)
以下のいずれかを満たす人が営業所に常駐している必要があります。
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資格を持っている場合: 1級・2級土木施工管理技士、1級・2級建築施工管理技士、とび技能士(※2級は合格後3年の経験等が必要)、など (※土木だけでなく、建築施工管理技士でも専任技術者になれるのが特徴です!)
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資格がない場合: 「とび・土工・コンクリート工事」に関する10年以上の実務経験(指定学科卒業による期間短縮あり)
まとめ:自社の「実際の工事内容」に合わせて選ぼう!
「大は小を兼ねると思って、とりあえず一式を取ろうと思ったけど、間違いだった!」
この記事を読んで、そう気付かれた事業者様も多いのではないでしょうか。 「土木一式」はあくまでマネジメントの許可であり、現場の第一線で重機を動かし、コンクリートを打つような専門工事を単独で請け負うためには、「とび・土工」などの専門許可が必要になります。
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元請けとして大きな土木施設を造る工事が多いなら ⇒ 「土木一式」
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下請けとして基礎工事や足場、コンクリート工事を単独で請けることが多いなら ⇒ 「とび・土工」
というのが、基本的な選び方の基準になります。(もちろん、要件を満たせば両方同時に取得することも可能です!)
「うちが普段やっている工事は、一体どの業種に当てはまるの?」 「一式ととび・土工、うちの役員の資格でどっちが取れそう?」
業種の判断は非常に難しく、役所との見解のすり合わせも必要になります。迷われた際は、悩んで時間を浪費してしまう前に、大分県建設業許可センターへご相談ください。 貴社の過去の契約書や請求書、お持ちの資格を拝見し、どの業種で許可を取るのが一番会社の強みになるか、専門家目線で無料で診断いたします!
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